外傷・関節疾患

外傷・関節疾患

外傷・関節疾患のイメージ画像

私たちの体には、肩、肘、手首、足の付け根、膝、足首など、たくさんの関節があります。こうした関節には、骨と骨をつなぎながら、体をスムーズに動かす役割があります。
そのため、関節に障害が起こると関節を動かすときに痛みが生じ、日常生活に支障をきたします。
関節以外の部位についても、強い外力などが原因となって骨折や打撲、捻挫、脱臼などが起こることがあります。

なお、関節疾患は老若男女の誰でも起こりうるのですが、とくに中高齢の方によく見られます。
年齢を経るにつれて関節部の軟骨や骨が磨り減ったり変形したりし、痛みを伴うようになります。
例えば足の関節に障害が及ぶと、歩く、しゃがむ、正座する、あぐらをかくといった基本的な動作が制限され、生活の質(QOL)は大きく下がってしまいます。

このようなときはご相談ください

  • 肩や腰、膝などの関節が痛い
  • 腕を後方に引っ張ることができない
  • 手足を動かすときに鈍痛がある
  • 痛みによって体を思い通りに動かせない
  • 腰の辺りがずっしりと重い
  • いつも肩がこっている
  • 安静にしているときは大丈夫だが、身体を動かすと痛みが走る
  • 安静にしていても痛みがある
  • 慢性的に腰や膝に違和感がある
  • 寝ているときに、痛みで目が覚めることがある
  • 肩の痛みで、着替えなどがうまくできない
  • 腰が痛くて外出がわずらわしい
など

骨折

骨折すると、その部位に痛みと腫れが生じたり、患部を動かせなくなったり、外見が変形したりします。
ただし、打撲や脱臼でも同じような症状は出ますので、診断をはっきりつけるにはX線撮影が必要です。
なお、骨折というと「痛みが出る」、「患部が変形する」などの症状が必ず起こると思っている方もいらっしゃるようですが、目立った症状がなくても骨折しているケースが少なくありません。
患者様ご自身では判断がつきにくいことも多いので、まずは整形外科を受診し、X線撮影などで骨の状態を確認しておくことが大切です。

打撲

硬い物などに体がぶつかってしまってしまい、患部の皮膚や皮下組織などを損傷してしまった状態です。
多くの場合、内出血がみられたり、患部が腫れたり、痛みが起こったりしますが、積極的な治療を行わなかったとしても、しばらく安静にしていることで快方に向かうことが多いです。
ただし、頭部や胸部、腹部を打撲したときは念のため医療機関をご受診ください。
脳や腎臓、肝臓などの臓器にダメージが及んでいるときは、緊急の治療が必要になることもあります。

捻挫

関節部を捻ってしまったり、強い外力が加わったりすると、関節を支えている靭帯の一部が損傷してしまいます。
骨は折れていないのですが、複数の靭帯が完全に断裂するような重いケースもあります。
捻挫は様々な関節で起こりえますが、とくに多いのが足首だと言われています。
なお、足首などを捻って痛みが生じたとしても、医療機関を受診しないで放置されている患者様も少なくないようです。
しかし、発症時にしっかり固定して治療を行わないと、靭帯が伸びたままの状態になり、関節に緩みが生じます。
何度も捻挫を繰り返してしまい、変形性関節症を招くこともあるため、注意が必要です。

脱臼

関節がずれたり、外れてしまったりする疾患です。
先天的に脱臼している「先天性股間節脱臼」などのケースもありますが、多くは何らかの外力が関節に加わることで発生します。
脱臼しやすい部位は、肩関節、肘関節、指関節、肩鎖関節などです。
発症部位の疼痛、腫れ、関節の変形や機能障害などが起こったときは、X線撮影などを行い、骨折の有無なども確認したうえで診断いたします。
治療に関していうと、元の位置に戻すための徒手整復を速やかに行えば、痛みなどの症状が軽減されますが、念のため脱臼した部位を固定します。
整復による脱臼が困難という場合は、手術療法を検討します。

五十肩・四十肩

一般的には五十肩・四十肩と呼ばれていますが、医学的には肩関節周囲炎という疾患です。
中高年の方が肩の痛みや違和感を覚えたときは、五十肩などのケースも多いです。
加齢に伴い、肩の関節を構成する骨や軟骨、靱帯などが衰えていき、周囲の組織に炎症が起きやすくなります。
患者様によっては、腱板断裂、上腕二頭筋の炎症などに伴って肩の痛みが引き起こされることもあります。
五十肩になると、腕を動かさなくてもズキズキと肩が痛む、睡眠中に肩が痛くて目が覚める、高い所にあるものが取れない、衣服の着脱がつらい、背中のファスナーを閉められないといった症状が続くため、日常生活に影響が出ます。
なお、肩の痛みを避けるため、患部を動かさないでいると、関節が癒着し動かなくなってしまいます。
そのため、早い段階からの治療やリハビリテーションが重要になります。

手根管症候群

手首付近にある手根管の中を通っている正中神経に問題が起こってしまう疾患であり、年配の女性に発症しやすいと言われています。
手首の関節部が何らかの原因によって締め付けられたり、圧迫を受けたりすると、手のひら側の親指から薬指あたりに違和感を覚えるようになります。
仕事や運動などで手首を酷使する方、手根骨を脱臼・骨折した患者様、ガングリオンなどの腫瘤ができてしまった患者様、閉経期や妊娠・出産期の女性などによくみられます。
治療に関していうと、まずはお薬を使って痛みを抑えたり、装具療法で手首を固定したりして様子をみますが、症状が悪化しているときは手術を検討します。

変形性膝関節症

主に加齢などが原因となり、膝関節の軟骨が摩耗して骨が変形する疾患です。
中高齢になると、軟骨が十分に再生されにくくなり、軟骨の下の骨もすり減っていきます。
こうした要因によって関節がスムーズに動かなくなり、炎症や痛みが生じます。
膝の周囲にある筋肉や組織も硬くなるので、しっかりとリハビリテーションなどを行わないと、病状がどんどん悪化していきます。
立ち上がるときに痛みが走る、階段の上り下りがつらい、正座ができなくなった、膝に水が溜まったなどの症状がみられたときは、変形性膝関節症の可能性があります。
悪化すると、膝の痛みによって歩行が困難になるので、なるべく早い段階から治療を行うようにします。

治療に関していうと、まずは薬物療法によって痛みを抑えたり、運動療法によって膝の負担を軽減させたり、適切な装具を用いる装具療法を導入したりします。
こうした治療で痛みが軽減しない場合や、日常生活に困難をきたす場合は、関節鏡を用いた手術、膝周囲の骨切術、人工膝関節置換術などを検討します。

院長
佐々木 剛
診療内容
整形外科
住所
〒362-0809 埼玉県北足立郡伊奈町中央1-107
TEL
準備中
最寄駅
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